8年続いた首の違和感。その原因は、昔の突き指。

右側の首の付け根からふくらはぎにかけて、一本の線が通って引っ張られているような感じがする——。

そんな不思議な症状に、8年間も悩まされてきた方が来られました。

立っている時や歩いている時、寝ている時には何も出ないのに、長時間座っていると、その「一本線」が現れてくる。

病院では「神経の問題」「脳の誤作動かもしれない」と言われ、原因が分からないまま時間だけが過ぎていったそうです。

長く続く違和感の正体

検査を進めていくと、上部頚椎(首のいちばん上の関節)の動きが悪くなっていました。

さらに左右の手首の可動域にも差があり、細かく触っていくと、右手の親指の第一関節の動きが悪くなっているのが分かりました。

その部分を調整していくと、首から足までの“引っ張られている感覚”がスッと消えていき、「すごい!全然違います!」と驚かれていました。

見つかったのは、意外な原因

お話を伺うと、学生時代にずっとバスケットボールをしていて、突き指を何度も経験していたとのこと。

特に右の親指は中学生の頃にひどく突き指をして、当時は2週間ほど腫れが続いたそうです。

一見、もう治ったように見える軽いケガでも、内部の組織が癒着して、筋膜を介して全身に影響することがあります。

その昔のケガの影響が、手首 → 肘 → 肩 → 首へと伝わり、長年にわたって引っ張り続けていたのです。

背景にあったのは「突き指」

首の動きに制限がある人の多くは、手の指や手首に問題があるケースがよくあります。

それが筋膜を通じて首を引っ張り、結果的に頭痛・眼精疲労・顎関節症・腕のしびれ・腰痛など、さまざまな症状に派生することもあります。

学生時代にバスケやバレーなどで突き指をした経験がある方で、今も首や肩、腰などに不調を感じている方は、その“昔のケガ”が今の身体に影響している可能性も十分あります。

思わぬ過去の小さなケガが、今の違和感の原因になっていることもあるのです。

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