握力が入らない(交通事故後・頭部の影響)

ご相談内容

20代男性。小学校5年生のときの交通事故をきっかけに、身体の使いづらさが続いているとのご相談でした。

事故では右手首を複雑骨折し、頭部も強く打って大量に出血。検査では脳に異常はなく、治療後はリハビリにも取り組んできたそうです。

事故の前は、縄跳びや跳び箱が得意で、運動神経も良い方だったとのこと。

ところが事故以降、それらがほとんどできなくなり、体力測定のボール投げも3mほどしか飛ばなくなったそうです。

日常生活に大きな支障があるわけではないものの、
「以前のように身体を使えていない」という感覚がずっと残っていました。

特に、力を入れたい場面でうまく力が入らず、握力の弱さが気になっているとのことでした。

施術前のチェックでは、10kgのダンベルを左右どちらの手でも片手では持てない状態でした。

また、少し触れられるだけでも強く反応してしまう感覚過敏もあり、過去に受けた整体では痛みが強く、途中で施術をやめた経験があるそうです。

見つかった原因

全身を確認すると、左右の手首がともに硬く、身体が刺激に対して過敏に反応しやすい状態でした。

さらに姿勢や動き、頭部の状態を丁寧に見ていくと、身体の使われ方に左右差があることが分かりました。

頭蓋骨の動きを確認していくと、
右のおでこの内側にある膜の動きが、他の部分に比べて悪くなっている状態でした。

この膜は、頭の中と全身をつないでいる組織で、
動きが悪くなると、運動や感覚の調整に影響することがあります。

事故で頭を強く打った影響が、検査では分からないレベルで残り、
握力の入りづらさや感覚の過敏さとして表れていた可能性があると考えました。

施術後の変化

右のおでこ周辺(頭蓋骨内の膜)と、右手首(複雑骨折部位)の調整を行いました。

施術後、本人から
「握力が戻ってきた感じがする」
との声があり、再度確認すると、10kgのダンベルを左右どちらの手でも握れるようになりました。
さらに左手では、頭の上まで持ち上げることも可能に。

「事故以来、こんなに力が入ったのは初めてです」と驚かれていました。

また、強い刺激が苦手な中でも、
「とてもソフトで、痛みを感じなかった」と後日感想を教えてくれました。

まとめ

どれだけリハビリを続けても、なかなか力が入りづらいケースがあります。

その場合、筋力や努力の問題ではなく、今回のように別の部位に原因が残っていることもあります。

原因となっている部分を見つけて整えることで、
無理をしなくても、力が入りやすくなることがあります。

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