膝と肩の不調、実は「幼少期の手術痕」が原因だった症例

立って方向を変えたときに膝が痛むんです。
そう話してくれたのは、40歳・デスクワーク中心の男性でした。

症状が出始めたのは1か月前。
右膝に違和感を覚え、筋トレのレッグプレスでも痛みを感じるようになっていました。

さらに2か月ほど前からは左肩の痛みもあり、3年前にダンベルを肩に落としたケガが関係しているのではと考えていたそうです。

実は肩はこれまでも「痛みが出ては数日で治る」を繰り返していました。
しかし今回は1週間以上も続き、いつもより長引いていました。

本来、ダンベルを落としたことで肩の内部組織が傷ついても、数日から数週間で回復していくはずです。

それが数か月〜数年以上にわたって繰り返し不調が続くのは、「治りづらい環境」が体の中にできてしまっているということです。


身体を検査していくと、その環境をつくっていた要因が見つかりました。
それは──4歳のときに受けた盲腸の手術痕

手術では皮膚から脂肪、筋膜、筋肉、腹膜、そして内臓に至るまで複数の層を切開します。

修復の過程で癒着が起こると、本来は滑らかに動くはずの膜の層が動きにくくなり、全身に広がる筋膜のつながりを介して遠く離れた部位に影響を及ぼします。

今回はその影響で左肩周辺のバランスが崩れ、血流が滞りやすい状態になっていました。

だからこそ、いくら肩を休めても改善しづらかったのです。


実際に手術痕まわりを調整すると、膝も肩もスムーズに動き出しました。

ご本人は驚きながら、
「触られているだけな感じなのに、こんなに体が変わるなんてすごい」
「不調がずっと続いている人におすすめしたい」
と感想を伝えてくださいました。

今回のように、最近のケガよりも幼少期の手術痕といった“昔の出来事”が、不調の背景になっていることは少なくありません。

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